読売新聞掲載記事

テキスト ボックス: 大阪市の富永病院は脳外科手術で豊富な実績がある。二階ロビーのテレビモニターで、四つの手術の映像を流している。進行状態は、手術室の看護師が操作してテロップで示す。中継は七〇年に始めた。
理事長の富永紳介医師は「手術室の密室性を排除して、人が見ていることで緊張感を持続する自戒の意味もあります」
「見せる以上はすべてを見せる。見せられないような手術はしない」
と話す。
外科系の医師は技術が命。人の目にさらすことをいとわず、厳しい姿勢で臨んでほしい。