朝日新聞掲載記事




テキスト ボックス: 大阪市浪速区の「富永病院」は、脳神経外科の手術数が日本で一番多く、情報開示でも先駆的な存在だ。三十年前から了解を得た患者の手術の様子をテレビ中継しており、現在はホールの4台の大型テレビに解説のテロップを付けて映し、だれでも見ることができる。脳動脈瘤の手術をした主婦(57)は
テキスト ボックス: 「家族も様子がわかるし、病院の信頼にもつながる。多くの目があった方が安心」。退院時には手術の写真を医師の解説文を付けて渡す。富永紳介理事長は「患者と医師の信頼関係を築きたかった。医師は第三者の目が入ることで緊張感を持って臨み、上達することができる」と話す。